HOME だって、こんないいもの、もったいないじゃない!日本の女性に、もっと、きれいになってほしかったのよ。 インタビュー一覧 プロの現場から

カオリ・ナラ・ターナー KAORI NARA TURNER
カオリ・ナラ・ターナー プロフィール

ハリウッド・メイクアップアーティストの80%以上が愛用する奇跡のファンデーション

まず、はじめてスターオブザカラーを使ったときの感想を教えてください。
カオリ もう30年以上前ね、メイクアップ・ユニオンのヘッドキャップに「これを使いなさい」って渡されたのがはじめてでした。最初はふぅんって、でも使ってみたら、すごい伸びるし、カバー力はあるし、とにかく何もかもスゴくて驚いちゃったのよ(笑)。普通のファンデーションは、上から塗るとヨレて汚くなっちゃうでしょ。でもこれは、何度塗り直しても全然平気なの。それまで映画の撮影現場では、目や口の周りのメイクは落としてから塗り直すのが当たり前だったのに、このファンデーションは上から塗りなおすだけでOK。それってすごいことでしょう。
驚きの出会いだったんですね。でも、それだけ効果があると、
肌には強そうなイメージですが・・・
カオリ ノーノー!ハリウッド女優のために作られたファンデーションよ!女優さんの肌に何かあったら一大事じゃない。もし、コスメのせいでブツブツができたり、肌が荒れたりしたら大変だもの。肌が弱い女優さんでも大丈夫なように作られてるのよ。それがまた、スゴイところでしょ。

ハリウッド女優と日本女性だけが使えるコスメなのよ。

なるほど。確かに女優さんの肌に何かあったら大問題ですよね。でもなぜ、日本で発売しようと思ったのでしょうか。
カオリ だって、こんないいもの、もったいないじゃない!日本の女性に、もっときれいになってもらいたかったし「ほら、こんなすごいものがあるのよ」って、ちょっといばって教えてあげたかったの(笑)。でも、こうして日本で販売するまでには20年もかかったのよ。ファンデーシンを開発したウィリアムは「僕は、女優の肌を守れればいいんだ」って頑固で、全然聞いてくれなくてね。だから今でも、ハリウッドのあるアメリカでさえ一般の人は買えないの。スターオブザカラーを使えるのは、ハリウッド女優と日本の女性だけってことね。
日本の女性とハリウッド女優だけ!それはありがたいです。世界各国のセレブの方も使っていると聞きましたが。

日本でも大人気だったアメリカのコメディドラマ
『アリー・my・Love』。
主演のキャリスタ・フロックハートと

カオリ そうですね。世界中のセレブや、ハリウッドスターもメイクアップ・アーティストから個人的に買う人はたくさんいるわよ。アメリカの女優でさえ、個人では買えないから。セレブと言えば、グレースケリーもね、スターオブザカラーしか使わないんで、ウィリアムがモナコへ送ってあげてたわ。一度使ったらみんな虜になっちゃうのよ。撮影が終わる頃には「カオリ、私の色を特別に買っておいてよ!」ってみんな言ってくるもの。ここだけの話、日本の女優さんやモデルさんも、スターオブザカラーを使ってる人はたくさんいるわよ。

好きだって人が使ってくれれば、私はそれでいいと思うのよ。

一度使ったらやめられないなんて、ますます興味深々です。もっと各国で広めようとは思わないんですか。
カオリ これが世界で売られちゃったら困るわよ!だって、そんなに大量生産できないんだもの。だから、わかる人だけでいいって思うの。好きだって人が使ってくれれば、私はそれでいいと思うのよ。それにね、10人みんなが同じものを好きじゃなくてもいいじゃない。だから、日本の女性にもどんどん浮気してもらいたいの!私も何べん浮気したかわからないわ(笑)。女性なら、誰だって新しいコスメを試してみたくなるもの。私も職業柄、色んなコスメをもらうでしょ。それでワクワクして1回使ってみて、あら、案外いいじゃない!って思うわけ。でも1週間も使うと、やっぱりスターオブザカラーに戻ってるの。もう、本当に数えきれないほど浮気したわよ(笑)。
何度も浮気したんですね(笑)。それでもスターオブザカラーに戻ってしまう、その魅力は何なんでしょうか。
カオリ やっぱり違うのよ。最初はいいような気がするんだけどね、毎日使ってみると、シワは浮き出ちゃってるし、ヨレも気になるなぁって。でも、日本の女性にもメイクをもっと楽しんでもらいたいし、色んなものを試してほしいわ。それで、スターオブザカラーの良さが分かったら、ベリーラッキーじゃない(笑)。
分かった人はラッキーなんですね。そういえばカオリさんはボディメイクも得意だと聞きましたが。
カオリ そうですね。ダンサー時代にボディメイクも経験してたから、すぐにできちゃったの。それが『フラッシュダンス』の時に認められて。あの時は、私も若くてカッカカッカしてて面白くて仕方ない頃だったわ(笑)。昔はね、今でいう特殊メイクもみんな手作りだったから大変だったのよ。傷や火傷の跡も、毎回一つずつ手作りでしたから。夜、撮影が終わったあと写真に撮って、次の日にまったく同じものを作るのよ。特にボディは大変!なんて言ったって面積が広いでしょう。それに脚1本にしたって、くるぶしからふくらはぎ、太ももまで全部色が違うんですから。

メイクをしているうちに、その人の顔が変わっていくのが嬉しいの。

それは想像しただけで大変そうです。でも、ダンサー時代からメイクをされていたから、もともとお好きだったんですよね。
カオリ それが最初は嫌いだったのよ(笑)。だって、自分がスポットライト浴びている立場だったのに、人にメイクするなんて、ね。でもメイクをしているうちに、その人の顔が変わっていくのを見ているのが嬉しくなって。スターだってね、シュワルツネッガーなんて、現場に寝間着で来るんだから(笑)。それがメイクが終わる頃には「僕はスターだ」って顔に変わるのよ。目力から、何から変わっていくんだもの、ワクワクするわよ。

聞いてるだけでワクワクしてきます。他にもハリウッドスターの面白いエピソードがあれば聞かせてください。
カオリ そうね、たくさんあるけど・・・ブルース・ウィルスは売れない頃、バーテンダーをしてたの。演技の勉強をしながらアルバイトで。それが、『ムーンライティング』で人気が爆発してね。4年目くらいになったらお鼻がこんなになっちゃって(笑)。でもね、本当はチャーミングなのよ。私の顔を見るたび「カオリ!ギブミーブラウンライス!」って。鰹節にお醤油かけたごはんを教えてあげたら大好きになっちゃって。日本で言ったら猫飯でしょ(笑)。テレビでも「カオリとは仲よしなんだ」って言ってくれたり。無名の頃からの知り合いだったから、とっても気さくにしてくれて。彼は今でもね、売れない頃に住んでいたNYのアパートを借りてるんですよ。その当時の気持ちに戻れるからって。そういうところがスゴイし、偉いなぁと思うわ。
すごいお名前ばかり出てきますね。そんな時にとても言いにくいんですが…私も少しだけメイクしてもらってもいいですか。
カオリ あら、だってもうきれいじゃない!どうしたいの!?私いつも言うのよ「I’m not a magician」って(笑)。低い鼻を高くすることもできないし、小さい目を大きくすることもできない。でも、低い鼻はかわいらしく、小さい目はセクシーに、個性は伸ばしてあげられるわよ。みんな同じ顔じゃつまらないじゃない。それにアメリカでは目が細いほうがモテたりするのよ。「次はカオリみたいな顔に生まれたい!」って、最初はバカにされてるんだと思ってたけど、結局ないものねだりなの。仏像みたいな美しさへの憧れみたいなものね。向こうの人は鼻を削る人が多いですから。日本の人はみんな高くするでしょ。だからないものねだりよね、ホントに。

メリハリは大事よね。顔をイキイキさせるのに、一番大事なのはハイライトよ。

確かに、自分にないものには憧れますね。日本の女性におすすめのメイクを教えていただけますか。
カオリ 私ね、ピカソの絵を見ていいと思ったことないの(笑)。美の感覚はみんな違っていいんですよ。コンプレックスだと思っているところも、それはあなたの特徴だから、自然体で大事にしてくださいって。だから、行くところ行くところで言うの。私でさえモテたんだから大丈夫って(笑)。でも、しいて言うなら、メリハリは大事よね。顔をイキイキさせるのに一番大事なのはハイライト。それからチークは必ず入れてほしい。ピンク色が頬にのると女性らしい、やわらかさが出るから。そうね、あなたもハイライトでメリハリを出してみる?インタビューの後でやりましょう。

ぜひお願いします!ハリウッド女優さんのような、メリハリのある顔になりたいです(笑)
カオリ それにはね、とにかく色使いが大事なの。ベース1色で塗っちゃうと、陰影がなくてのっぺりした顔になっちゃう。絵画もそうでしょう。紙の上に色を重ねることで、ふくよかな胸や、丸みのある唇がそこにあるように見えるでしょう。だから、メイクも色の使い方が決め手なの。丸い顔を細く見せたり、長い顔は短く。色の使い方次第でしょ。でもね、さっきも話したように個性が一番大切よ。あなたらしく、自然体が一番きれいだもの。メイクアップはそれを助ける道具ね。好きな人に見せたいって思いながらメイクすると、きれいになれるわよ(笑)。みんな同じ顔にしたがるけどね、個性がないとすぐ飽きられちゃうんだから。あら、あなたいい眉毛ね、細くしちゃだめよ!

使わないで嫌いじゃなくて、とにかく1回試してみて。これを知らないなんて、もったいないもの!

編み物が趣味のカオリさん。「恥ずかしい!」と言いながら見せてくれた手編みの帽子

ありがとうございます(笑)。最後に日本の女性にメッセージをお願いします。
カオリ スターオブザカラーを使っていただいているみなさん、センスがいいです(笑)。使ったことのない方は、使わないで嫌いじゃなくて、とにかく1回試してみて。知らない人はもったいないもの。知った人は運がよくて、分かった人はラッキーなんだから。私もそうだけど、これってものに巡り会えるまでは何回でも浮気してね。私は30年以上浮気して、いい加減わかったから、もうスターオブザカラーでいいわ(笑)。あとは、何でも楽しんでください。途中でやめたら失敗よ。最後までやり通してれば、やったー!と思えることは必ずあるわ。メイクもね、最初は30分かかっていたものが、5分でできるようになるんだから。みなさんも、チャレンジしてみて。私だってまだまだ、メイク以外にもやりたいこといっぱいあるんだから。まずピアノを習いたい、お習字もしたい、映画もつくりたい、気が合う男性も探したい!今度はね、80歳で再婚するつもりなんですよ(笑)。

取材・文/北原佑季子yukiko

カオリさんはとにかくよく笑う。そして、カオリさんの横にいる人も、いつの間にかみんないい笑顔になっている。インタビュー後にメイクをしてもらったカオリさんの手はあたたかく、ふわっとしていた。気持ちよくて、思わずうとうと寝てしまいそうになるほど。ご本人は「魔法の手じゃないのよ」と言うけれど、メイクを通してカオリさんのやさしさまで伝わってくるような、何というかやっぱり「ミラクルな手」なのだ。77歳とは思えないほど誰よりも元気でチャーミングなカオリさん。今後のご活躍も期待しています!

ビートルズ全員の直筆サインは超レアもの。さらにスゴイのは、カオリさんがビートルズにサインをしたことがあるそう!

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